ろどちぇふ

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版のろどちぇふのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

多分二回目のはず(今回は修復版だけど)。公開年見たらわりと幼いときなので、よくこんな長い映画に連れてったなあ…と親に困惑もするけど、改めて観直したら少々思い出すこともあって面白かった。映画を観た後で家のピアノに触ってた気がするので、ピアノに触るようになったきっかけのひとつだったのかもしれないと思うと感慨深い。

ずっと陸で暮らしている我々にとっては、陸よりも海の方がよほど広大で自由に思える。だから叫ぶのは海である。でも1900は、「街は果てしなくて無限の鍵盤がある。無限の鍵盤では音楽は創れない。」と言って船から降りないことを決めてしまう。

1900の恐れに心の底からは共感できない。だからコーン吹きのマックスは諦めてしまう。マックスが1900に「結婚して幸せに生きてほしい」と語る場面は、自分の得られなかった幸せを1900に託しているように見えて、悲しみも感じた。街に出ても必ず幸せが待っている訳ではないのを知っているマックスが1900の声の聴き手であり、彼の物語の語り手なのが切なくもある。

“Life is immense!”という声を聞いて奮い立ち新天地を目指すことができるのは故郷のある人だけで、自由の女神を見て“AMERICA!”と叫べるのは自由と可能性を求める人だけである。そのことが、“1900の物語”の悲しみをより深くするし、自由に生きるとは何なのか問いかけているように思う。


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まとまりのない感想だ…(-_-;)
アップリンクの問題がどうなってるのかも気になってる。