空海花

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版の空海花のレビュー・感想・評価

4.5
4Kデジタル修復版。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督作。

エンニオ・モルコーネの音楽を劇場で堪能。
ピアノの音が大好きなので、1900(ナインティーンハンドレッド)の演奏それだけでも極上の時間。

大海原や船内の描写、
そして滑走・回転するピアノ演奏の名シーンは
デジタルの美麗さを感じた。
迫力を感じさせるカメラワーク
フィルムの温かみは残っている。

船は大きな揺りかご
割れたレコード
ピアノ線とタバコ
船内の窓
一つ一つのアイテムに煌々と光るセンス。

1900が恋する少女役のメラニー・ティエリーは
最近だとファイブブラッズで見た。
恋の始まりとの同時即興、胸が高鳴り熱くなる。
男同士の友情物語でもある。

結末は、若い頃は納得しつつも、
何で、何でよ~😢と思いながら泣いた。
今回はストンと落ちてきて、もっと泣けた。

時代の大きなうねりや激しさと
母なる海の静けさや波の荒さ、
そしてピアノの旋律が共鳴する。
時に観る人もそこに共鳴するのでは。


2020劇場鑑賞No.84/117


イタリア完全版は冗長なのかもしれないけれど
どのような感じか全然わからないのでやはり観てみたい🎼
通常版にレビューを書こうと思いましたが
今作は元よりやや短いらしいのでこちらに。
カットというより編集都合だろうか。
見直したらわかるのかな?🤔
空海花

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