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ベイビー・ブローカーのshuntaのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
5.0
赤ちゃんボックスに預けられた赤ちゃん。
母親、警察、職員…いろんな立場の人の視点で
物語が大きく動き出すヒューマンドラマ。

今年も前半が終わり折返地点ですが、上半期で
1番好きな作品です。
物語の初め、いろんな登場人物が私利私欲丸出しで
とっても嫌な感じ。何が嫌がって、自分の正義が
正しいって疑いもしてない。
みーんな嫌な人。醜い。
でも物語が進むにつれて、えーっていう背景や
事実が明らかになるんだけど、みんなが
この赤ちゃんの幸せについて真剣に考え出す。
すごく選択に困る。誰かを傷つけることに
なってしまうから。
でもよくよく考えると、人の幸せをみんなが
願い、それを行動にうつしていく。

こんな出会い方になってしまったけど、
他の場所で早く出会えていたら、難しい結末に
ついて、考えるずにすんだのに…。

登場人物同士の関係性の変化が丁寧に
描かれていて、ジーンとくるシーンが多い。
とても素敵な作品でした。
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