イベリー子豚

Bittersandのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

Bittersand(2021年製作の映画)
3.2
うむむむ。
映画というより地方局制作の深夜ドラマかな。

生意気言いますね。

・意図的なのか全体的にチープな質感の映像。
(ホームビデオ感のためなのか??

時代は4Kスマホでは??)
・フリー音源みたいなダサいBGM。
(特に尾行シーンはピンクパンサーもお手上げ)

・ワクワクしないし
垢抜けない構図のカメラアングル。
(中学生日記とか金八先生のような学園モノの教科書どおり)

・一部登場人物のヤリ過ぎ演出。
(井葉という映画雑学をぜんぜん熱弁しない
監督志望キャラをもてあましてる。
”映画”がこの作品のキーポイントになるので
ここはもっとポンポして欲しかった…。
あと森田さんは
全裸になってからサービス精神が溢れすぎ。
好きだけど)

・イマイチ芯を食わないし
心に響かないワードセンスのセリフ…
(クライマックスといい、
とにかく主人公の言葉が上滑り。
ただでさえ行動がトリッキーなので
陰キャサイコ野郎に見える)


山盛りの伏線回収やエンドロール後に
かなり重要なシーンがあったり
面白いことを仕掛けたい気持ちは
結構伝わってきたけど
テクニックやインスピレーションが
追いついてない気がした。
きっとMV畑出身監督ならもっと”エモ”くできたんでしょうな…

何やら撮影期間が8日間ということで
予算もスケジュールも限界だったのかな?


ただ、ストーリー自体は
分かりやす過ぎなぐらい起承転結や
メリハリが効いていて
ちゃんと青春のモラトリアムと残酷さが
詰まってましたし
女優さんは新人多めなのにナチュラルさと
フレッシュさが存分に発揮されていて
とても良かったです。

舞台挨拶での主演・井上さんも
物腰柔らかくトークもお上手で純朴な感じが
素敵で今後が楽しみですね。

あ、ちなみに主題歌はadoじゃないですよ。