バス行っちゃった

キャッシュトラックのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

キャッシュトラック(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

スコットはますますクリント感が出てきて好みのイケオジになってきたのでそろそろリボルバーでも持ってなんかやってほしい。

一見いつもの死にそうもない奴が本当に死ななかった系ステイサム映画かと思いきや、やっぱり死にそうもない奴が本当に死ななかった系ステイサム映画だったけど、敵だけでなくステイサム側もキャッチコピーのとおりやっていることは独善的理由を掲げているオレオレ詐欺グループと似たり寄ったりな悪党なのでいつものステイサム映画を求める向きには若干オススメしづらい、けど嫌いじゃないはず、みたいな。何が言いたいんだろう。

また、ガイ・リッチーの映画だから時制や視点が行きつ戻りつしながら展開していくけど、それが良い方向に働いたというか、ステイサム側も敵側も満遍なく描かれるので状況を俯瞰して見ることができ、悪党ばかりの世界観において片方だけへの安易な感情移入を許さない、少なくとも問題の根本はステイサムが悪いというということが示されることでピカレスクロマン的に賛美したりはしないというバランス感覚が苦味として効いていて良かったとかなんとかを偉そうに。

まあ、死にそうもない奴が死ななかった系ステイサム映画とはいえこいつだけ生き残るのかというのがちょっとあったのと、軍人上がりの犯行グループというかっちり感はザ・アウトローやらなんやらとかと比べると薄めっちゃ薄めで、だからこそ破綻のきっかけであるステイサムサンの射殺や最後の裏切りが起きたことを考えると物語のために用意された間抜けさという気がしてしまうとかは残念っちゃ残念。後の方についてはんなこと言い出したらって話ではあるのだけれども。