松原慶太

映画 太陽の子の松原慶太のレビュー・感想・評価

映画 太陽の子(2021年製作の映画)
3.0
第二次大戦中に、日本の科学者の間でも核分裂反応の研究は進んでおり、原子爆弾の開発にも肉薄していた、という史実に基づいたフィクション。日米共同製作。

京大の物理学研究者を柳楽優弥。その弟の志願兵が三浦春馬。幼なじみが有村架純。

科学者たちは戦時中、なにを考え研究していたのか。そして広島に原爆が落とされたときになにを感じたのか、そこらへんたしかに興味ぶかい。

純粋なのだがどこか狂気を孕んでもいる、戦時下の学徒になりきった柳楽くんの憑依っぷりはあいかわらず凄い。

ただ三浦春馬が取ってつけたように特攻を志願するとか、現代っ子みたいな冷静な発言をする有村架純とか、そこらへん周辺人物の造形が、いまいち作り物っぽかったかなーという気がする。
松原慶太

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