あざらし

B/Bのあざらしのレビュー・感想・評価

B/B(2020年製作の映画)
2.8
「あなたは、誰?」

女子学生が不満気にペラペラ話します。彼女は社会不安障害で精神科でカウンセリングを受けている患者でした。

女医の隣にいる刑事は彼女を事件解決のキーマンだと考え、事情聴取をしたがりましたが、彼女の精神病気を理解出来てないとして女医は不安を感じているようです。

彼女は多重人格で12人の性格を持っている、今で言う解離性障害でした。

担当刑事には、東京オリンピックの中止直後に起きた新興宗教による毒ガス散布事件とバラバラにされた猟奇殺人事件は繋がるものと考えられていました。

彼女はその被害者である男の子:シロウと面識があったと思われているのです。

とてもフィルムの質が悪いのか、雑な映像に観えるのですが、それがリアリティあり不気味で良かったです。

設定が面白く、ストーリーがどのように進むのか興味の持てる映画でした。

しかし、なんとも俳優さんの演技が素人で、観ているのが辛かったです。また脚本も台詞回しも残念で、学生の映画作りのようでした。

とても甘く幼い考え方が主軸で、好感持てない主人公の病的な独り言を聞かされるかのようで、観た後味が悪い映画でもあります。

「ここは地獄だ」

…偉そうに何でもかんでも社会や人のせいにするな。
あざらし

あざらし