このレビューはネタバレを含みます
冒頭でいきなり
耳が聞こえないという事のハンディと
耳が聞こえる人を『聴者』といい
自分達の様な聴者が
如何に耳が聞こえない人のことに
無関心なのかを痛感させられた
被害を受けても
声をあげることができず
傷つき苦悩するこどもたち
それは聲を持たないからではなく
私達が無関心で無理解であるが故
彼らを閉鎖的な環境に追いやり
負の連鎖を生み出しているのだと…
次に襲われても妊娠しない様
自ら避妊手術を受けようとする少女や
幼い頃に受けた性的虐待により
精神を蝕まれ
生きて行く価値が見出せず苦しみ
自らも又他者を傷つけてしまう少年
『トガニ』と同様に
実話であることに驚愕しました
社会や周りの大人たちの
深い愛情や支えを必要としている
弱い立場の子ども達が
苦しむ姿は
胸が張り裂けそうです
改めて
正しい事は正しい
間違っている事は間違っている
そう安心して当たり前の事を
声に出せる社会であってほしいし
私達1人1人も
人として信頼される大人であらねばと
強く感じました
