親ナチスのヴィシー政権下のフランス領フォール=ド=フランスで、アメリカ人の漁船船長ハリーに助けを求めるレジスタンスたち。それを断るハリーに出くわしたアメリカ人女性マリー。
ゲシュタポの捜査が迫る中での彼らの人間模様を描いたお話。
原作はアーネスト・ヘミングウェイの「持つと持たぬと」で、
ホークス監督が映画化を嫌うヘミングウェイに対して
「君の作品で最も駄作と思われる小説を原作にしても傑作映画にしてみせる」と挑発し、作った作品。
さすがハワード・ホークスですね、見事な良作。
キャラクターがカッコいいですね。
ハンフリー・ボガート演じるハードボイルドなハリー船長はもちろん、アル中のエディの演技もいいですが、
なによりも本作がデビュー作となったローレン・バコールが素晴らしい。
ハスキーボイスと抜群のスタイル、
そしてふてぶてしい身のこなし。
この人が一番ハードボイルドにかっこいいですね。
前にレビューした「3つ数えろ」も同じ、
ハワード・ホークス+ボガート+バコールの組み合わせですが
本作の方が面白いしかっこいいですね。
特にやっぱりバコールが。
古き良き名作。