てるる

チャンケ:よそ者のてるるのレビュー・感想・評価

チャンケ:よそ者(2020年製作の映画)
4.2
TIFF2020の7本目!

台湾の青春映画。
監督はこれが長編デビュー作らしい。

台湾映画だけど韓国が舞台なのでほぼ韓国語がメイン。
タイトルの「チャンケ」とは、韓国語で中国人に対する蔑称のことなんだとか。
ちなみに日本人の蔑称はチョッパリです。

韓国に住むグァンヨンは父親との関係や、異性関係で悩む普通の男の子。
だけど彼にはもう1つ、自分のアイデンティティに関する大きな悩みがあって。

台湾系中国人をルーツに持つ父と、韓国人の母親を持つことで、彼は「よそ者」と言われてイジメを受けていた。

国としては中国にめちゃくちゃ媚を売りまくりの韓国だけど、個人レベルでいうとやはり異分子は迫害されるわけで。

若者にとって世界は学校が全てに思えてしまうんだろうな。

見方1つ変えれば「個性」だけど、学校の中では「異物」でしかない。
でも誰か1人でもそれをポジティブに捉えてくれれば世界は広がる。

正直、グァンヨンには観てる側もイライラ。
いくら非モテの僕でもあれを無視したらいかんのは分かる。
相手がどれだけ勇気を出してくれたのか考えろ。

でもお父さん、あれはズルい。
もうガン泣きしました😭
あのシーンだけで評価は爆上げです。

それに魅力溢れるヒロインやひたすら可愛い福ちゃんの存在もデカい。

謎のTwitterフォロワーの正体にもビックリだし、あのアイコンにも意味があったのは上手いなぁ。

ラストシーンも涙無しには観られないね😢

台湾映画と韓国映画の良いとこどりしたような作品だった。
てるる

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