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GIGANTIC ギガンティックのsmithmouseのレビュー・感想・評価

GIGANTIC ギガンティック(1999年製作の映画)
3.1
こんな海外までデカい人間はGK要員の文化なのか(−_−;)。
自分も取り敢えずGK配置差別されてましたがシュートが怖くて逃げ回ってた記憶が(´・_・`)。

「友情は夢と似ている 何よりも大きくて尊い」
ハンブルクの街でにつるんでいる悪友のフロイト、リコ、ヴァルターの3人。いつものように馬鹿騒ぎをしていたが、その日の夕方に突然フロイトから自身の保護観察期間の終了、明朝の旅立ちと永遠の別れを告げられる。そしてやるせなくなった3人は夜の街に繰り出す。

フロイト(「テルマ&ルイーズ」の頃のブラピ似)、リコ(笑い飯の西田みたいな声のユベンティーノ)、ヴァルター(度胸と教養は有るが顎が無いGK)の3人の友情の大三角形になんかしんみりした。
最高の友達を手に入れながらも「本当に自分の居場所だと感じられる所に行きたい」と言うフロイトの心境がわかる様なわからない様な。

別れを告げられる迄は若者のグタグタの日常が映し出され、ぶっ壊れるまで車をぶっ飛ばしたり、泥んこ草サッカーに興じたりと精一杯だが至って平凡であるある感が醸し出される。

しかし、いざ明朝の別れが知らされ夜の街に繰り出してからはメチャクチャだ。
エルヴィスを信奉する謎の集団とか「20センチュリーボーイ」に乗せたイキナリのダンスシーンとか、唯一の女子要員テルザの激しく明滅する照明の中でのヤケ酒とダンスシーンとか気怠くてやり場のないよくわからない感情がそのままに映画になった感じがする。

一番の見所はクラブの地下でカルチョバリッラ(洒落乙なカフェとかにあるサッカーゲーム)を使った賭博のシーン。
ロン毛で根暗な達人オヤジを相手に協力して戦うところは地味ながら熱いし、3人のキャラが凝縮されてる。

夜が白んでくるにつれて寂しくなっていくけどハチャメチャな夜を潜り抜けた充実感も感じられた、友情と居場所は同じ所にはないのかもと思わせる映画。
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