NEWおっさん

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

2.0
「寄せ集めごった煮バイオ」

ミラ・ジョヴォヴィッチ版が完結したのが6年前。新たに仕切りなおして映画化した新生「バイオハザード」。原作的には1&2に当たるので、クリス&ジル、レオン&クレアがメインとなる。監督は
「海底47m」のヨハネス・ロバーツ。

うーむ、1と2が一度に楽しめると言われればお得感があるのかも知れないが、とりあえず1と2の有名シーンを準えただけで洋館に入ってからはいかにもゲーム的。初めてゾンビを見た時やロケットランチャーの場面なんかとりあえず入れてみました的な。なかでも有名な「かゆい うま」なんか何故そこで?みたいなところで入れてるし整合性無視だろ。

加えてここまでゲーム的でありながらメインとなる4人のキャラがゲームとは似ても似つかない。クリスとクレアなんか何故か施設(実験場)で育ったことになってるし、ジルなんかやたら好戦的。レオンに至っては新人警官配属ってのは一緒だが他3人よりも消極的だし活躍の場も少ない。そもそも風貌も全く違う。

終盤はああどうせコイツがタイラントになるんでしょってのが丸わかりでドキドキ感も無し。みんな大好きウェスカーもだいぶ原作とは違うキャラ付けになっている。

今思えば少なくともミラ版の1・2作目ぐらいまでは良くできてたなあとは思う。ゲーム版とはかけ離れてたが独自路線貫いてで成功したし。今作の仕切り直しはどうだろう。1作目でこれじゃシリーズとしての立ち上がりは失敗かも。正直見てる間はそこそこ楽しめたので個人的には世間の評判ほど悪いとは思わないが。