磨

アムステルダムの磨のレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
3.3
WW Iの影響が色濃く残る1930年代を舞台に、陰謀に巻き込まれ殺人の濡れ衣を着せられてしまった3人の顛末を描く“ほぼ”実話のクライム映画。

クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ラミ・マレック、近年のアカデミー賞を沸かせたキャストに重鎮ロバート・デ・ニーロ。そしてジョン・デヴィッド・ワシントン、アニャ・テイラー=ジョイなど話題作の主演から、“話題になった”クリス・ロックまで、あまりキャストを確認せず観に行ったので、矢継ぎ早に投入される豪華キャストに驚いた(笑)

“ほぼ実話”という言葉には、当時の公聴会の記録の証拠が未だに封印され閲覧出来ないことに対する批判、そして皮肉を強烈に感じる。

物語としてアッサリしすぎてハッキリ言って退屈な作品(上映時間も長いし)で、映画としてそこまで面白いとは思わなかったけど、実によくできた反戦映画だと思う。
ここから一世紀近く経ち、世界全土を巻き込むような戦争は起こらなくなったが(したら人類滅亡するだけ)、一握りの人間によって世界が牛耳られてる事実だけは変わらないどころか拡大している気がする。
磨