鎌谷ミキ

メリちんの鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

メリちん(2006年製作の映画)
3.8
【U-NEXT短編系セレクション】

今や『空白』で活躍されている吉田恵輔監督の中編作品。今の視聴方法はおそらくU-NEXTのみ(未ソフト化)

たぶんみんな幼馴染み"メリちん"と"まち"、東京から帰ってきた"たらちゃん"3人のまったりした日常を数日間描いた作品。冒頭から、自転車漕いでるまちがなんかエロい…そこから謎のアニメにフェチ映像が。もう、これで普通じゃない。それも本編で何度もインサートされて何を意味しているのか…理解しなくてもいいんだろうなぁ。
メリちんのあだ名の謎とか、メリちんとたらちゃんの関係がわかってきだすと、この二人どうなってしまうのかと、ちょっとハラハラした。何故なら初期から意外と血なまぐさい描写もあったので。

たらちゃんでもある、脚本家故・仁志原了氏がみずからの脚本で会話しているというのも、ある意味新鮮で。確かに荒削りな感じですが、ユーモアセンスとか絶妙な関係性とか。この頃からありますよね。本当に惜しい方を亡くしました。

本作は初期作の相棒であった仁志原氏との空気を感じられる作品。ネットで見たけど、監督は『なま夏』よりもこれで賞を取りたかったそうで。それはなかなかマニアックな所を狙ってる感ある…
鎌谷ミキ

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