声もなくのnt708のネタバレレビュー・内容・結末

10歳前後の少女が誘拐されながらも、誘拐犯と少しずつ心を通わせていく様子。本当に心が通ったと思える瞬間で、誘拐犯が警察の手に渡り、現実に引き戻される展開。これらは『万引き家族』や『流浪の月』を思い出させる。

『万引き家族』や『流浪の月』と比べると誘拐した理由は特になく、結果的に誘拐することになってしまった、、という設定であるために作品のメッセージ性は少々物足りないように感じた。主人公がしゃべれないという設定ももう少し活かし方があったのではないかと思う。

それでもところどころに笑えるところがあったり、最後のシーンでホロっと泣かせにくるところがあったり、作品全体としての満足感の高さはさすがの韓国映画。ここ最近の韓国映画の躍進は止まるところを知らない。他にも面白そうな韓国映画が公開されるようなので、ぜひ劇場で観ようと思う。