ねずねこ

ドライブ・マイ・カーのねずねこのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

今更ながら。
好きだろうなと思ってたけど、よく分からなかったという意見も聞いていたのでフラットな気持ちで視聴。
結果、めちゃくちゃ好みでした。最高に面白かった。ちゃんと劇場で見るべきだった。
台詞がともすればクサイというか詩的なのだけど、それを違和感なく紡げる俳優たち。
村上春樹の世界観をしっかりと表現できていて、その空気感に感動。
ワーニャ伯父さんと現実を交差させながら、家福の傷を癒やすシーンはものすごくジンときた。それでワーニャ役をやって、自分の心のしこりや罪の意識が昇華できたんだね…すごい演出だよこりゃ…
とにかくワーニャ伯父さんと原作読みたくなりました。
あと音楽がよかった。
どことなく不安定で、明るくも暗くもなくて、でも少し違和感を残す、そんなサウンド。
随所随所で人物たちの心情を映し出していた。

ともすれば長いな退屈だなと思いそうだけれど、すごく惹きつけられてあっという間だった。
にしても、監督は稽古のシーン好きだよね(笑)

脚本 9
演出 9
音楽 9
俳優 9
好み 10
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