おーみ

ステージ・マザーのおーみのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
4.0
縁を切った息子の訃報をきき、テキサスからサンフランシスコの葬儀へと向かったメイベリン。しかし、教会で行われていたのは葬式という名のドラァグクイーン達によるダンスショー。
そう、愛する息子はサンフランシスコでゲイバーを経営するドラァグクイーンだった。

ショックを受けるメイベリンに畳み掛けてくるバーの相続問題。リッキーの名前で建てたバーを相続できるのは親族であるメイベリンだけ。しかもバーの経営はうまく行っておらず、このままでは潰れてしまう。その上、共同経営者でリッキーの彼氏であるネイサンは、メイベリンのことをバーを奪いに来た厄介ババアとして全く取り合ってくれない。

数日間をサンフランシスコで過ごし、リッキーの友人たちと触れ合い、息子の知らない一面を知ったメイベリンは、傾きかけたゲイバーの建て直しにかかる…
というお話。

凄く面白かった。
テキサスの片田舎で典型的な白人旦那と暮らしていた彼女の価値観が、どんどん変わっていく過程はすごく面白かったし、自分の価値観もアップデートされた気分。

いろんな生き方があってそれでいいんじゃないか、って思えてくる。
LGBTのみならず、片親とか、DVとか、熟年離婚とか、いろんな社会問題がギュッと詰められていて、90分とは思えないボリューム感。

予告を見て天使にラブソングを的なのイメージしてたけど、半分そうで半分違う感じでしたね。

2回くらいウルっときました。良作。
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