おーみ

死刑にいたる病のおーみのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじだけ聞くと凄く面白そうなんです。
映画見る前の軽く教えてくれるあらすじは悪くない。

ただ映画が始まると、とにかく、悪いところが多すぎる。
お前、映画作ったことないのに、偉そうなこと言うなや、って言われそうだけど、なんで、そここだわらないの?!っていうディテールのこだわりのなさがイライラする。

プロットはいい。死刑囚と実は関係があった主人公が、その死刑囚に、「唯一自分の犯行ではない」という事件の真相を突き止めてほしい、と依頼されて調査を始める。そのうちに死刑囚と周りの人間の関係をしり、自分とのつながりすらも感じてくる。俺も、あいつと同じ人間なのか?
いいじゃん、悪くないじゃん
なのに、リアリティが全くないモブキャラの演技とか、意味不明な演出とか、それいる?!の連発で、、、、、よく俺最後まで見たよ。おウチなのに。

お前映画つくったことないのに偉そうなこと言うなや、って言われてもいい。俺が監督だったらもっとリアリティにこだわる。その方がいい題材だもん。

はじめのFラン大学の幼馴染に誘われて行った飲み会の先輩、あんな嫌なやつ今どきおらんやん…俺、正直Fランじゃないからわからんけど、でも、あんな奴おらんやろ…
でもって、店から出てきてぶつかったおっさん、あんな急に暴力おじさんもおらんし…

もうここで正直見るのやめようかと思うくらいイライラが積み重なってたけど、最初のイメージで切るのは良くないと思ってみたよ。
そしたら、展開はいいんだよ。めっちゃ。話の進み方は悪くない。
でも正直最初の30分でイラッとしたから、粗捜しおじさんになってるかもしれない。それが良くないかもしれないけど…。
阿部サダヲが殺ってないって言った女のコの犯行現場にいた犬連れのお母さんの棒演技とか、子供の頃の主人公の演技とか、阿部サダヲと面会したあとに駅で知らんおじさんとぶつかるシーンの不自然さとか、そのおじさんを襲ったあとに謎にいる中学の同級生が血だらけの主人公みて突然傷舐めるシーンとか、そのままキスするとか、そのまま一緒に家帰ってヤッてるとか、いやリアリティ無さすぎるんだよ怒!!は?!意味わからん。1つも共感できん。
あ〜、自分、死刑囚の子供かもしれないんだもんね〜、があっても共感できん。
冒頭の面会シーンでは、ちょっと事件の話ししただけで、面会終了だ!ってキレてた看守は、ちょっとおもしろい絵本教えてもらっただけで最後の方の確信に迫るような話ししてるときの阿部サダヲには一切何も喋らない。
だったら最初の方のキレるあの演出もいらんかったやろ。なんなん、マジで意味分からん!(なんか原作ではサダヲが洗脳してたらしいな。映画では娘におすすめの絵本教えてあげただけで、そんな描写はよみとれんかったがな!怒)

こういう、犯人が常軌を逸しているような展開であればあるほど、細かいところにリアリティがある方が、犯人の狂気じみた感じが際立つのに、なんでそこにこだわらないの。

最後のオチも正直意味わからん。傷舐めが伏線だとしても、あーだからか!とはならん。

ただ、本当につまらなかったら途中で見るのやめます。でもそうじゃなくて、途中途中でなんか面白そうな展開になるんです。そこは、良くって。
なのに、ラストのラストでまた俺の全く納得の行かない展開になったから、ちょっとイラッとしてます。
おわり。
おーみ

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