ちぇり

エスター ファースト・キルのちぇりのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

レイトショーで見たから帰り道ちょっと怖かった。
エスターシリーズのサイコホラーは怖いけどエスターが賢くてなんだか少しスッキリするホラーのように感じてきた。前日譚から見守っていると、エスターが段々可愛く見えてくる。でもあんなクソガキが急に家に来るのはごめんだなぁ、、、
エストニアの精神病院にいたリーナが、どのようにしてあのふたつくくりが特徴的なエスターになったのかの物語。序盤に一瞬出てきた芸術療養師のアナは不憫でならないけど、リーナがなりすますことになったエスターのオルブライト家は狂った家庭だった。1作目のエスターからは小賢しくて隙のない恐ろしい女エスターという印象を受けたが、今作では食事に毒を盛られそうになったり周囲にエスターでは無いことがバレそうになったりと、ちょっと抜けている部分がある感じが可愛かった。特に飛行機の中や母親との対峙シーンなど、感情的になって失敗することも多く初期エスターは失敗もしていたんだという感動。でも人を殺すことになんの躊躇いも無いのは変わらず。
前作も今作も父親に恋愛感情を抱いていて、案外ただの恋多き乙女っぽいのかなと。父と幼い娘の映画を精神病院で観ていた所からも、異性からの愛、父親(あるいは両親)からの愛みたいなものに物凄く飢えている子で、それがエスターの狂気の一因であるように感じる。
エスターを演じた女優さん、前作の時は12歳だったが今作では既に25歳になっていて、そのままエスターとして続投しているのがすごすぎた。顔変わらなさすぎる。身長はCGなどではなく遠近法らしいが、それにしてもすごすぎてびっくりした。その若さがいちばん怖い。
ちぇり

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