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ブレット・トレインのtanayukiのレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.6
映画を見てからはじめて伊坂幸太郎に興味をもち、殺し屋シリーズ3部作をオーディブルで聴いてみたあと、ふたたび鑑賞。原作ファンには申し訳ないけど、日本で「業界」ができるほど、専業の殺し屋が跋扈するという設定自体にムリがあるんだから、どうせなら、これくらいはっちゃけてくれたほうが、個人的には楽しめた。

この作品はホワイトウォッシュとか、文化盗用みたいな文脈で語られがちだということは知ってるけど、先祖代々「マネした産業」が得意だった極東の島国の住人にとって、いつもマネしてきた外国人にマネされることはむしろ誇らしいことであって、負の感情を抱く人はそんなに多くないんじゃないかな。だって、ブラピがしけた顔して新幹線で大暴れしてくれるんだぜ。それだけで感激してしまう自分は、甘すぎ???

外国人から見たあやしげな日本って、嫌いな人は嫌いなのかもしれないけど、「え? そこ?」みたいな発見と、「そりゃ違うやろ」というツッコミが楽しくて、個人的には嫌いじゃない。「ブラック・レイン」だってそうだし。というか、もともとそういうところに寛容じゃなければ、日本は二次創作大国になってないんじゃないかな〜、なんて。日本人の役を欧米人が演じるのが失礼、ということなら、「シン・ゴジラ」の米国代表を日本人が演じてるのだって失礼だよね?

新幹線車内を自由に移動できる存在として、移動販売員と車掌にもっと重要な役割が与えられていたところは、原作のほうがよく練られていて、さすがだった。ただ、プリンス(王子)の位置付けは映画版のほうが説得力があった気がする。タンジェリン(蜜柑)とレモン(檸檬)は死んでも復活するの意味も、映画版でもちゃんと回収されてたしね。

△2022/12/01 Apple TV鑑賞。スコア4.6

なにこれ〜ちょ〜おもろい! サイコーにイカれてる😎

△2022/09/04 109シネマズ二子玉川でIMAXレーザー版鑑賞。スコア4.8
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