ミストスグラチョフ

名もなき歌のミストスグラチョフのレビュー・感想・評価

名もなき歌(2019年製作の映画)
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(内容もだけど)画面が全体的にめちゃくちゃ暗いので、映画館で観るべき!主人公の女性の言葉が少ないというのが印象的。全体的にセリフでごちゃごちゃ説明するというのが少ない。都会的な生活から遠く離れ、収入も少なく、社会的に弱い立場にあるということと、言葉の関係を考えさせられた。彼女に手を差し伸べる男が新聞記者(言葉を綴る仕事)である、ということもまさに象徴的で。セリフを繰り返し暗唱している俳優の男からもそのことを考えさせられた。同時に、報道の役割が社会に果たす役割と、解決されない個人の問題に対するアプローチの残酷さを知る。

坂を上り下りする様子を遠景で映したショットが美しかった。