えーこ

竜とそばかすの姫のえーこのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

"Uはもう1つの現実
Asはもう1人のあなた
現実はやり直せない
しかしUならやり直せる"

"彼女は一体誰?"
オープニング、目の前に広がるUの世界があまりにキラキラまばゆくて目を奪われる。
初めて『サマーウォーズ』のOZの世界を観たときもその吸い込まれそうな位真っ白な仮想空間に驚いたけど、、
大きなクジラに乗って現れるベルのなんて華やかで神々しいこと!!
歌うそばから花が咲く(笑)
何よりも伸びやかに澄み渡るその歌声に心奪われる。

母の死をきっかけに歌うことが出来なくなってしまったすず。
それがUの世界に飛び込むやいなや、難なく歌えて、一夜にしてスターダムにのし上がるってなんだかなー(笑)
50億人も集ってるらしーけど、、
ベルだけ際立っちゃって、その他大勢のAsがザコ過ぎるっ

"あなたは誰?"
すずはなぜかコンサートに突如乱入してきた竜のことが気になって、
正体探しを始めるんだけど、、
彼の城まで突き止め、単身乗り込むというまたもや肉食女子!!
私が守ってあげなきゃてなんで??
やっぱりこの監督の描く女の子がどーも好きになれないんだな、、

『美女と野獣』のオマージュ全開!!
そもそも名前もベルだし、
ベルと同じ茶のマント着て、
訪れた城も野獣の城そっくりで、
あの階段もバルコニーも、
ダンスシーンのカメラアングルも、
ストーリーもなぞらえてて、
てっきりラブストーリーかと思いきや…

"歌よ導いて"
魔法が解けて、野獣が王子の姿に戻ったように、
ベルもすずに戻る。
本当の自分を見せなければ、本当の気持ちは届かない。
群衆の前で歌うその姿に思わず涙がこぼれ、
すっかりその美しい歌と映像にごまかされちゃったけど、、
これってやっぱりただの自己満足なんじゃないか。
上っ面だけでまとめて、めでたしめでたし〜てそんな美女と野獣のようにはいかない。
えーこ

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