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レンブラントは誰の手にの素数のレビュー・感想・評価

レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)
4.0
私からしたら原田マハのフィクションの中のような世界観、その本物の世界のドキュメンタリー、とても面白かったです

美術は好きですが全然にわかで、生業とする人や専門家、深く精通する人にとても憧れているので、ここに出てくる人達全員かっこよくてまさに憧れの世界という感じでした

前半はそれぞれのレンブラントへの愛がキラキラとした顔で語られ純粋に素敵だなあ、と感じつつ、レンブラントの魅力を再確認し、
後半で、単純な芸術的価値とはまた別の、金銭的価値と個人個人の思いが絡んできたりして、やはり価値あるものにはこういったややこしい問題は避けられないのだと現実を考えさせられました
それでも、レンブラント専門家の方が仰っていた、金銭的価値ではなく芸術的な面を見て欲しい(うろ覚えの極み)というような思いがやっぱ1番かな

個人で絵画を独り占めできる富豪を羨みながら、芸術を共有してくれる美術館に感謝をする一般庶民なのでした。(もちろん、個人所有でも一般公開してくれることもあるのでこれもまた感謝なのですが)



アムステルダム国立美術館は一生に1度は行きたい場所の一つで、『夜警』を生で見るのが夢です!
レンブラントに限らず今作のような思いはどの名匠の周りでもあるドラマだと思いますが、レンブラントの絵には技術や絵の綺麗さを感じる前に何故か引き込まれるような魅力があると思っているので、かなり興味深いドキュメンタリーでした

個人的にはレンブラントの魅力は影にあるのかなと思っていますが…
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