ダイアー教授

リトル・シングスのダイアー教授のレビュー・感想・評価

リトル・シングス(2021年製作の映画)
2.9
題:ささいなことじゃなくね?
製作:2021年、アメリカ
監督:ジョン・リー・ハンコック
原題: The Little Things
脚本:ジョン・リー・ハンコック
出演:デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レト

アカデミー男優を3人揃えている。

見るからに好青年の刑事をレミ・マレック、
見るからにDQNをジャレッド・レト、
見た感じは陽キャっぽいが、どこか影がある保安官をワシントン、
が演じている。

3人とも善人も悪人もイケる口の名優だ。

そんな3人の好演があり見どころはある作品であったが、いまいちだった。
3つにまとめてレビューします。

1.年代設定
年代設定がオールディーズでもなく、現代でもない。1990年である。
年代を明示するテロップ等は出ないので、観た者は「これはいつの話?」ってなる。
車のモデルがビミョーに古かったり、携帯が無かったり、パソコンのOSが見たことないやつだったり…年代を推測する情報を劇中で拾うのがオモシロかった。
なかなか絶妙な年代設定だと思った。

2.肝心の中身
肝心の中身、つまり話はいまいち。サスペンスは上質だが、カタルシスが無い。
穴掘りからの展開が盛り上がらない。
ワシントンの所業は“ささいなこと/little thing”じゃないと思うけどな。

3.メンタリスト組
ワシントンの上司役のおっさん、どっかで見たことあるなと思ったら…
『メンタリスト』のボスコや!
容疑者役の童顔おやじも『メンタリスト』に出ていた。
『メンタリスト』出た後で、一緒にオーディションを受けに行ったのだろうか?