橘

アフリカン・カンフー・ナチスの橘のレビュー・感想・評価

3.8
やったらんかい!!!!

関西人じゃないのに「なんでやねん!」とひたすら脳内でツッコんでしまう。
でも、年齢一桁の頃によくテレビ放映してた旧き良き王道カンフー映画は踏襲されてて嫌いではないです。トンデモ設定なのも。


あまりのカオスっぷりに検索かけたら思いの外すごい映画でした。
監督さん、元々ヒトラーの真似する芸人さんだったみたいで、「ヒトラーは表に出さないから密かに称賛する人が出てくるので、表に出して、ヒトラーと同じ考えを持てなくなるほど徹底的に馬鹿にするべき」というスタンスなのが素晴らしいです。この映画だけでは少しも伝わってこないのが問題です。
監督さんはドイツ人で日本在住。日本語ペラペラみたい。

現地の俳優さんたちがちゃんとカンフー習ってないというのもびっくり。
カンフー映画の真似をひたすら修行してあの動き、格好良い。トリックの上田次郎の「通信教育で空手をマスターした」も馬鹿にできないのかも。
元々身体能力高いのもあるでしょう。跳び回し蹴りが高さあって美しくて惚れ惚れしました。
カンフー映画の真似だから、序盤の道場シーンで掛け声も動きも全くタイミング合わないのかも?

ゲーリング役の方はリアルテーラーなので、ゲーリング衣装をご自分で仕立ててるというのが個人的に一番の面白ポイントでした。


ガーナアーリア人て!無理ありすぎ。白塗りするのに抵抗ないのかな。
でもどこからも怒られてないっぽいから(プロモーションのやり方がまずくて謝罪してたくらい?)、実は監督さんの意図も伝わってるのかも。
ガーナの人たちの字幕が全て関西弁なのも良かった。アカンテ派。
橘