くらら

カラーパープルのくららのネタバレレビュー・内容・結末

カラーパープル(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ソフィアとシュグ、登場した瞬間からパワフルで好きー!って思ってたら実際はその100倍強く暴れてて大好き!
セリーは優しいけど誰に対しても反発せず言いなりで状況を変えたいならソフィア達のように勇気を出さなきゃと思ったけど、彼女たちがセリーの優しさをしっかり受け取って励まされていたというのがとても良い。
でもソフィアがいつものように正論をぶちかました結果、相手が市長の奥さんで白人だったこともあり牢屋に入れられたり、出られても市長のメイドにさせられるのが辛かった。
セリーがミスターとシュグに同じことをしてもミスターは機嫌が悪いと怒鳴り散らすのにシュグはありがとうと素直に受け取るのも印象的。

ハーポがソフィアを最初に連れてきた時は見る目あるじゃん!と思ったものの、女性を自分の思い通りにコントロールしたいがために手を上げたり2人目の彼女にも出て行かれる姿を見ると、親は選べないしあんな父親を見て育ったことに同情する。

セリーの父親が亡くなり、神父さんがひどい奴だったけど自分たちが天国にいくためにもここで赦しを的な事を言った時は、今まで心の拠り所とさえ思っていた「赦し」という言葉の残酷さを感じたけど、子どもと引き剥がされ夫に虐げられるセリーが言う「神なんていない」に対して、「それは神ではなく人がやったこと」というシュグはさすが教会の娘だし、その彼女がセリーの優しさに感謝し「あなたは私の神」という言葉にグッときた。
ミスターがセリーをぞんざいに扱ったことを神に見透かされて不幸が続くことも、それを断ち切るためにネリーたちを救ったことがきっかけでセリーと友達になれることも全てが繋がっていて、どれも人がやったことだけど心の中にいる神が行動を起こすきっかけになってるのも興味深い。

強気な女性たちの暴言の訳も分かりやすくて良かったし、歌やダンス、音楽がとにかく最高だった!!
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