ShinMakita

ある用務員のShinMakitaのレビュー・感想・評価

ある用務員(2020年製作の映画)
2.3
とある高校の女子生徒・唯は巨大暴力団総裁・真島の一人娘。幼馴染のヒロとつるんで高校生活を楽しんでいる。ある日、組織内で内紛が勃発し、真島が殺害されてしまう。その全財産は、唯の生体認証がなければ手に入らない。そこで何人もの刺客が休日の高校に侵入し、補習を受けている唯の身柄を狙う。クラスメートや教師を惨殺され、誘拐されかかったその時、唯を助けた1人の男がいた。それは学校の用務員・深見。幼い時に真島に引き取られ、暗殺者として育てられた深見は、唯を警護するため校内に潜入していたのだ。

「ある用務員」。


以下、あるネタバレ。

➖➖➖

韓国ノワール「ある会社員」を想起させるタイトル。続々と現れる刺客と対決する暗殺者というプロットからは「暗殺者グレイマン」を連想。つまりは大好物の匂いがプンプンするので、行ってきましたヒュートラ渋谷です。

それなりにバリューのあるキャスティングながら、インディーズの雰囲気が強い作品。しかもまだ24、25くらいの若手監督ですよ。応援する気バリバリで楽しみました。粗さはあるし、ガンアクション描写に不満はあるけど、そんなことはどうでもいいの!ノワールの若手がいるってのが何より嬉しいんです。

アクター陣の演技では、新発見とお馴染みの連続。あの声で貫禄の山路和弘、キレ方が最高な般若あたりはお馴染みの部類。幼馴染ヒロを演じた伊能昌幸の演技力・アクション力や前野朋哉のラスボス感は新発見でした。とにかく坂元監督、要チェックの人です。東映さん、囲い込んでおけよ!オススメ!
ShinMakita

ShinMakita