松原慶太

岸和田少年愚連隊の松原慶太のレビュー・感想・評価

岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)
3.5
初めて見た。滑舌のわるい関西ノリになかなか付いていけなかったが、ジワジワと面白くなってくる。

70年代の大阪の不良の群像劇。登場人物も多く、ストーリーらしいストーリーはないが、全体として当時の大阪の高校生の雰囲気は伝わってくる。井筒監督は岸和田版「牯嶺街少年殺人事件」みたいなことやりたかったのかなあという気もする(だいぶ格調は落ちるけど)。

秋野暢子と大河内奈々子がすごくいい。最後、母親にも彼女にも捨てられるって部分を、もうちょっとハッキリ描いてもよかったのでは。
松原慶太

松原慶太