岸和田少年愚連隊の作品情報・感想・評価

「岸和田少年愚連隊」に投稿された感想・評価

初めて見た。滑舌のわるい関西ノリになかなか付いていけなかったが、ジワジワと面白くなってくる。

70年代の大阪の不良の群像劇。登場人物も多く、ストーリーらしいストーリーはないが、全体として当時の大阪の高校生の雰囲気は伝わってくる。井筒監督は岸和田版「牯嶺街少年殺人事件」みたいなことやりたかったのかなあという気もする(だいぶ格調は落ちるけど)。

秋野暢子と大河内奈々子がすごくいい。最後、母親にも彼女にも捨てられるって部分を、もうちょっとハッキリ描いてもよかったのでは。
これこそ暴力を美化とまではいかないけど、暴力が大して深刻なものじゃないと思わせる描き方なんじゃないかと思うけどな。ヒーローショーが素晴らしかっただけに残念。大河内奈々子が良かった
dohi

dohiの感想・評価

3.0
おっもしれ〜〜〜。
小石当てられながら「麦茶ちょうだい〜」なんてむちゃくちゃ叫ぶ関西ヤンキーの青春、おもしろいな〜。

なのに終盤、しんみりきたなあ。
何回も見てセリフも覚えて友達と真似してた。原作も集めてたなぁ。精一杯生きてるって感じで熱くて最高。
masato

masatoの感想・評価

4.5
とても好きな映画。
青春、ヤンキー、笑い、曲。
時代背景全部好き。
10年ぶりかなぁ15年とかかもしんない。10代の頃、間違いなく一番見た映画。次にカオルちゃん。
あの頃はすげー楽しそうやなぁって思ってたけど久しぶりに見たらそんな事なくて抜け出したいけど抜け出せない、もがいてもがいて苦しみを笑いに変えながら必死に今を生きてる馬鹿者達がそこにいました。んで泣いちゃうっていう。ビックリした。泣くなんて。歳取ったな…。だって秋野暢子がめちゃくちゃ良いんだもん。まさにオカンって感じ。
ナインティナインが主役の青春不良映画。
タイトル通り、大阪は岸和田のどうしようもない不良少年達のどんちゃん騒ぎを描いた元気いっぱいのストーリー。

決して人気芸能人ののプロモーションムービーに映像群に留まらないクオリティなのには井筒和幸監督のこだわりの作り方にあったからだ。
「なあ、いままでお前たちが会って来たとびきりバカな奴らの事どんどん言ってみいや」
酒の席で井筒監督は新人スタッフ達にこう問いかけた。
そして彼らは
「俺の地元にはこんな奴がいましたよ」
と言った感じで各々がスベらない話のような感覚でエピソードを語り合って出来たのが本作のプロット・キャラクター表なのだという。

そして本作に
「俺たちの愛すべきバカ達に捧げる映画」
というスタッフ間の裏テーマが出来上がったのだそうだ。

さすがに20年前の若者像なので、いまと照らし合わせるとしっくり来ないところもあるかもしれないが、
しょうもない奴ちゃな!感は伝わってくると思う。

何気にナイナイの他にも宮川大輔など同期には芸人も楽しい演技をしているので、彼らの若かりし頃を探してみるのも楽しいかもしれない。

因みにこの製作エピソードは現役の映画監督に聞いた、彼の若かりし日の思い出話である。
やられたらやり返す!今の感情が全て!
風景もノリも勢いも全てが懐かしく感じる事ができる素晴らしい映画
Hiroking

Hirokingの感想・評価

2.5
みんな若い。
けど、ほんまに大阪が悪いイメージしか残らん内容やな。
岸和田は、特別地帯かもしれんな。
内容はいまいちやったけど、故郷が懐かしかった作品でした。
タマル

タマルの感想・評価

3.7
今年もやります!
血のバレンタイン特集!! 〜暴行編2〜

以下、レビュー。

井筒作品の鑑賞3作目。
本作は原作モノであり、本作と同タイトルの半自伝的小説が元になっています。
舞台は70年代の岸和田。
主人公チュンバの中学〜高校期における愛と闘争(抗争?)の日々が、井筒イズムであるリアリスティックな人物造形で描きだされます。

私は平成生まれなので、作品とのカルチャーギャップでまずぶっ飛びました。
教師が照れ隠しで生徒を殴るって何よ!? 体罰ですらないじゃん!暴力じゃん!!
マジなの? 70年代ってそうなの?? つーか、なんで殴り返さないの??? と、「教師の暴力」という光景にとにかく衝撃を受けてしまいました(笑)
あと、「中卒でスーパー勤務」て進路もちょっと今じゃ見かけないパターンでしたね。 70年代の高校進学率は80%後半ぐらいで、中学生人口は今の二倍いた訳だから、当時は中卒も一杯いたんだろうな、と当時の雰囲気を学ぶきっかけにもなりました。

暴力という言葉を出しましたが、とにかく作中で描かれる70年代は、現代に比べて、かなり暴力が身近に存在する時代といえます。
チュンバの家族の行動に象徴されるように、暴力行為は「岸和田」というコミニティにおいて特異な出来事ではありません。
裏を返せば、暴力行為が「岸和田」において、「道の真ん中を歩く」ための必然として固定されてしまっている状況です。

暴力のエスカレーション。
暴行連鎖からの逃避の不可能性。

やはり、本作においてもその点こそが作品のテーマになっています。
しかし、『パッチギ』や『ヒーローショー』とは違って、ラストをある種の「諦観」で向かい入れた本作は、井筒作品群の流れの中で複合的に語られるべきであろうと思います。芸人が主演という共通点からも本作→『ヒーローショー』と比較してみると新たな発見があると思います。

というわけで、『ヒーローショー』と合わせて見るのが、
おすすめです!!!
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