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アメリカン・ユートピアのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
3.0
「圧巻の生パフォーマンス」

元「トーキング・ヘッズ」のフロントマンでグラミー賞受賞アーティストのデヴィッド・バーンが2018年に発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」を原案に作られたブロードウェイのショーを、「ブラック・クランズマン」のスパイク・リー監督が映画として再構築。同アルバムから5曲、トーキング・ヘッズ時代の9曲など、全21曲を披露。

トーキング・ヘッズもデヴィッド・バーンもほとんど知らないんで最初は見ても楽しめないかも、と思ったが、予想よりは全然楽しめた。とにかく楽器とか全くコード使わずに「生」と「舞台」にこだわっていて、出てくるパフォーマーはなんと全員裸足。ショーの舞台としてはどちらかというと小さい方なんだが、そのミニマムな空間を何にも邪魔されず動き回る姿は躍動感が凄い。

こういうミュージカルやライブの映像化作品は結局曲を気に入るかどうかなんだが、正直すげえテンションが上がるほどでは無かった。ここは個人的意見なんでご容赦ください。中には気にいった曲も何曲かあったけど、総合的に見るとサントラ欲しいとまでは思わなかったな。そこが残念。あと歌詞がちょっと意味分からんくて付いていけんかった。これ訳した人がいけないのかも知れないが。

でも高評価なのも頷けるほど、パフォーマンスとしては圧巻。メンバーも色々な国籍の人が出ててそれもなんか見ごたえあると言うか。これで曲も突き刺さってたら完璧だったんだけどなあ。