Yuki

レミニセンスのYukiのネタバレレビュー・内容・結末

レミニセンス(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドルビー初体験!
とっても楽しみにして入ったらめちゃくちゃ広くて、豊洲のIHIステージアラウンド東京みたいな感じでめちゃくちゃテンション上がった!
最初のワンカット長回し(というのだろうか)の景色が見えて、水没している街が映って、水面にハートのクイーンのカードが浮いてて、それをヒュー・ジャックマン扮するニックが拾う、という場面だけでドルビーにきた元が取れたと思った!

この水没しかけてる世界はもろ、コブが作り出した、モルがいる世界を彷彿とさせて。
記憶を主題としていて、そこもインセプションっぽかった。
ハートのクイーンを拾った日に、忘れられないメイとの出逢いがあって。
最後にも出てくるから、ハートのクイーンを調べたら、モデルになっている人物の2人のうちのひとりは、ユダヤの女傑「ユディト」。彼女は祖国を救うための戦いで敵陣に赴き、敵将の首を取って民を救ったとされる女戦士で、彼女の勇気を称して、ハートのカードのシンボルにされたと表記が。さらに意味を見ると、誰もが心惹かれる、眉目秀麗で知的。愛の女神。というものがあって、まさにメイの正義感と謎めいた美しさを表していたのではないかなあ、なんて感じて。
あの装置で過去の記憶を何度も辿れる設定はワクワクして、円型の舞台のようなスクリーンも美しかった。
けど、個人的には主演が男性で記憶を主題に置き、さらにメインとなる話が過去×恋愛だとあまりにも女々しい男の人に見えてしまうなあ…と。
インセプションもそういう意味で大枠は同じだけど、インセプションの方が感情移入できたというか、コブの気持ちになれたり、純粋にアクションや時間の階層の話でず〜っとワクワクしていたんだけど、この作品はまどろっこしく感じてしまった。
自分で記憶の装置を使って、時間が許す限り、水に浸かりメイの過去の記憶を辿ったり、捜査をしているときも私的にメイを辿ったり…絶対一緒に仕事をしたくないと思った(笑)
ヒューが布のたくさんある屋上で悪人と対決してる場面は、思わずザグレイティストショーマンを思い出したり。
インセプションとザグレイティストショーマンを混ぜてマイルドにした映画という感じでした。
ノーラン大好きな人より、ノーランを知るに観るほうが楽しめるのかな、と。
ヒューのカラダがバッキバキすぎて、そこは良かったです(笑)
Yuki

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