Yuki

モンタナの目撃者のYukiのネタバレレビュー・内容・結末

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます



『悪夢のように恐怖が止まらない100分
それでも、アンジェリーナは美しい』


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⬛︎こんな時に観たい!
・刺激が欲しいとき
・非日常的な世界に飛び込みたいとき
・アンジーの美しさを堪能したいとき

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⚠️以下内容はネタバレを含みます⚠️



あらすじを読んだり、映画のトレーラーを観て気になっていたところ、ご縁があり、filmarks様の試写で観させていただきました。ありがとうございました。

なんといっても、冒頭の家まるごと大胆にぶっ飛んだ爆発が怖すぎでした!
一気に映画の世界に引き込まれて画面から目が離せなくなるし、その後ずっとどんな状況になってもほんとはどこかに裏切り者がいるんじゃないか、とか、ここで信じたらいけないんじゃないか、という疑念を持たずにはいられませんでした。(まんまと冒頭で持っていかれました。笑)

ということからわかる通り、物語を追っていくとか、思考するというタイプの映画ではなく、体験型のアトラクションタイプの映画です🎞

その冒頭の爆発シーンから、物語の主要人物である、コーナーとその父の逃亡劇が始まります。

一方、物語の舞台となる山の話も同時並行で進んでいく。ここで、待ちわびていたアンジーが満を持して登場します!男性ばかりの森林消防隊に混じった紅一点アンジーは本当にカッコよく色っぽい!!正直、このシーンだけで、この映画を観た価値があったな、と思えるほど美しくて魅力的でした。

アンジーの美しさといえば、血管が男性かと思うくらい浮き出ていて、これまたため息モノ。
本作を観て、わたしはアンジーの血管フェチになりました(笑)

そして、ストーリーは執念深く、恐ろしく残酷な暗殺者がなりふり構わず、コーナーを殺しにやってくるんだけど、このコーナー役の子の演技がめちゃくちゃ素晴らしい。
目の前で父を殺されるのを観ているシーン、声も出せない状況で、恐怖と悲しみと沢山の複雑な感情になるシーンだと思うのですが、そのシーンを顔のアップで表情でその感情を伝えられる演技はとても心を打たれました。

ハンナとコーナーが出会い、ハンナはコーナーを守るために文字通り命をかけて彼を救おうとする。
雷の中も銃弾の中も火の中水の中も走り抜いて生き抜くふたりはまさにサバイバルで、ギリギリのところを生きていて、瞬きさえも惜しいと思うくらい、ずっと緊迫感のある状況が続きます。

でも怖いだけではなく、炎に周りを囲われて暗殺者と闘うシーンや、その後のふたりで夢中で川に逃げ入って危うく命拾いするシーンは美しさすら感じる。なんだか画が芸術的に感じてしまう自分がいました。

激しすぎた山火事、夜が明けるととたんに周りだけ鎮火していたり、暗殺者ふたり死んで追い詰めてこない闇勢力であったり、コーナーの父が結局どんな正しいことをしたのかは明かされないままであったりと、終わってみると気になる点もいくつかあったのですが、それは原作が小説だからこその余韻というか、逆に考える余白がある良さみたいに感じました。

ちょっと狂ってるハンナのキャラクターが美しいアンジーが美しすぎるだけじゃなくて親近感を感じられる人間味となっていい味出してました!

日常から逃避したい時には持ってこいの映画でした!!
Yuki

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