ShinMakita

ローズメイカー 奇跡のバラのShinMakitaのレビュー・感想・評価

1.5

パリ郊外…
父譲りのバラ園を経営する育種家エヴ・ヴェルネは、いま経済的窮地に陥っていた。しかし頑固オバさんの彼女は、大企業ラマルゼルからの買収の申し出も断り、亡き父の遺志を尊重して個人経営にこだわり続けていた。そんな彼女をサポートするため、事務担当のヴェラは、格安労働者を雇い入れることに。しかし職業斡旋所からやってきた3人はかなり個性的だった。奥手でいつも口ごもる女の子ナデージュ、神経質な中年男サミール、そしてタトゥーに坊主頭のフレッド。特にフレッドは、暴力事件や侵入盗で前科6犯の危険人物だった。勤務早々、温室の温度設定を間違えてバラを痛めてしまった3人に呆れるエヴだったが、フレッドのスキルを見込んである計画を立てる。それは、ラマルゼルのバラ園に厳重保存されている希少種ライオンを盗み出すこと。ライオンと、自分が持っているアジアの希少種を交配させて新種のバラを作れば、間違いなく一年後のコンクールで優勝できる。それで経営不振も挽回できるのだ。というわけで、早速バラドロボー作戦を実行に移すエヴたちだったが…



「ローズメイカー 奇跡のバラ」

以下、ネタバレの花言葉…「ありがとう」


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まさにVoie royale 。絶対に外さないキャラ設定と物語。最後はみんな感動の涙を流しちゃう作品です。ドロボーの是非には目をつぶり、素直にエヴたちを応援できたら存分に楽しめるはず。

バラを育てるのは人間を育てることと一緒。そんなテーマを説教臭くなくさらりとコミカルに描いているのに好感が持てます。最近のフランス映画は、オシャレなものよりヒューマンなものが多いな。
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