チェコの実験的ドキュメンタリー映画
オーディションで選ばれた3人の女性が12歳の少女に扮する。部屋はセットで再現し、服や身の回りのものはその女性が実際に使っていたものを使用する。そして、SNSに登録してみると無数の男性から連絡が来る。その大半は性的なメッセージを含んだものであり、卑猥な言葉を浴びせたり、下半身を露出したりしてくるのだ。
一緒に見に行った相方の言葉を借りれば
「この男ども、全員死ね」
なのだが、まさにそう言いたくなるほど胸くそ悪く、吐き気すらするものであった。中学生女子という、大人からすればいろんな意味で弱い存在に対してしか強くあれない弱き男どもに、ただただ失望した。同時に、インターネットやスマホが生まれた時から身近にある若い世代にとって、現実社会とネット社会の境界線はあいまいであり、ネット社会への危機意識は薄いのかもしれないと感じた。
これは全世界的に抱える大きな問題である。多くの人に見ていただきたい。