雨宮はな

ランド/再生の地の雨宮はなのレビュー・感想・評価

ランド/再生の地(2021年製作の映画)
1.0
雄大な自然の美しさに頼りきった、出涸らしまとめ映画。
目新しさやオリジナリティは特になく、主人公への同情も共感もできない。

<作品について>
自然の映像はすばらしい。
本当に山で撮ったんだろうとか、それなら吹雪のシーンはとても見ごたえがあるなとか、そんなことを想った。
それ以外はとくに見ごたえはない。
都会で生きてきた人間が準備もなしに山で生活するのは無理だというのが分かるだけ。

<主人公について>
理不尽に家族を奪われた女性がヤケを起こして、不勉強のまま山に入る……。
結局はただのかまってちゃんで、最初から死ぬ気ないのが丸わかり。
死ぬまでの時間を少し過ごすにしたって、勉強も準備もしていないくせに「どうせうまくいかない!」と泣き崩れるのは違うんじゃない?
結局は現代医療に生かされ、別の男に生かされ、家族に見守られながら最期を迎えた瞬間を横目に現代に復帰する。
死ぬ覚悟も資格もない人間なのだと思った。
雨宮はな

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