hayato

イントロダクションのhayatoのレビュー・感想・評価

イントロダクション(2020年製作の映画)
3.6
【3人の韓国の若者たちは、悩み生き続けている。】

○まだ何者にもなれない自分
●そして、恋人のために来た自分
◇息子の進路が心配な母をもつ自分
◆どんな自分の中にも抱きしめることで引き合わせがある

★名台詞
先生「抱きしめることに罪がある訳ない!男が女を抱きしめること、それが愛なのだ!」

すんげえ力説!!!

★評価
《脚本》◎
《演技》△
《音楽》○
《撮影》△
《衣装》△
《芸術》○

★感情移入
《泣》-
《感動》-
《笑い》-
《ハラハラ度》-

★ホラー項目
狂気度-/10
グロさ-/10
ドキドキ度 -/10

★全体感想
これがホン・サンス監督の描く作品だ!!
モノクロで抱擁についてどういうものなのかを話しあって行くシーンが魅力的で、何度も見入ってしまった・・・

酒を飲むことで感情を爆発させているような演技なのだが、緩やかな展開から怒涛な展開に変化させて行く手法が素晴らしい。
ベルリン国際映画祭の脚本で銀熊賞を受賞するだけあって素晴らしかった。

波の音っていいですね。
音楽的には何も無いけども波が最大の映画音楽だった。

★印象に残ったシーン
・抱擁①
・抱擁②
・愛とはなんぞや
・波打ち際での会話


★抱擁とはなにか。

冒頭から、抱擁したりしているんだけど、これは愛のための抱擁なのか、心配の抱擁なのか、色んな意味合いがある。

普段私たちがやっている抱擁。
愛するためなのか、挨拶のためか、寒いからハグするのか。。。

例えば外国だと挨拶のように抱擁している。
あれも一見ただ意味なんてないんだろうなぁと思うけど、ハグをする行為が愛なんだとおもっている。

フリーハグをしながら世界全国を旅する人も居るんだが、韓国での反日抗議運動のすぐ前に目隠ししながらフリーハグをするってなかなか肝が座っているというか凄かった。

あれも愛なしではハグなんてしないのだろう。
普段ハグをしていない人にとってもこの映画は考えさせられる映画だった。
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