ドラムボ

ボーはおそれているのドラムボのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

展開の読めない薄気味悪さをまき散らす冒頭から、不条理、強迫観念、コミュニケーション不全などを添えて胸糞悪い居心地に押し込まれいたたまれない不穏な空気を孕んだ閉塞感に投げ込まれる→カオスなドタバタが鬱屈を一気になぎ倒す→真っ黒なドリフ?実写版えの素?たけし城?てな不謹慎な笑いの力技がこれでもか→で最初に戻る。そんなムードを回しながらボーの傍らから見つめる視点のショートトリップムービー。

様式を覆し、普遍の脆さを炙り出し、平穏や安息を嘲笑う、どこまでも底意地も後味も悪い作品だけど、観終わると屋根裏の恐怖からのカオスからの笑いが思い出されて帰途で思い出しては笑ってたのでまとわりつくほどではない。

ホアキン出演作は直近ではジョーカー、カモンカモンに次いで3作目だったけどこういうアウトサイダーやそれらに寄り添う立ち位置のキャラの芝居はほんとに達者過ぎて揺らぎなさ加減が堂に行ってる。

哀れなるものに続いてまたまた大っぴらにチ◯コを見せられるとはなあ。今年5本目
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