吉田ジャスティスカツヲ

ボーはおそれているの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.5
機能不全に陥った家族…
そして血族に継承されるトラウマ…
そんなデビューから一貫したテーマを掲げるアリアスター監督💐👰‍♀️🔨
そんな要素も残しつつ【今回は毒親育ちの生き地獄】をシュールでグロテスクなブラックコメディとして描いた3作目ですよ👀

監督の過去2作品は本作に比べれば、如何に間口を広げて入り込みやすくしてくれていたかを痛感します(…アレでも)。
その分、今回は観る人の解釈や考察が試されることに。
演出表現が監督史上、最大級に難解でカオスなのですが、しかし【言わんとすることは最も分かりやすいのです😏】

不安やトラウマ、不条理な仕打ちに苛まれまくるホアキンの怪演はある程度、想定内。
そういう意味で「得体の知れなさ」が感じられないのは物足りない点かもしれません。
また完全にホラー映画を期待して鑑賞されるかたにも、少なからずガッカリを与えてしまうと思われます。

驚愕のクライマックスでは、これまで見てきたものや、受け止めてきた事実がさらに怪しくなり、居心地の悪さを覚悟して観るべし😨