猫マッチョ

ボーはおそれているの猫マッチョのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
5.0
おそれているってコトの意味を考えると面白い映画。
つまり、実家が金持ちなだけのとっつぁん坊やの物語。精神性が幼いから理解力も低くて、疑いもせずにすぐ何でも信じて、上手くことが運ばなければすぐ被害者ぶるボーの里帰り映画。

登場人物が初っ端からサイコパスでボーに向けて嫌がらせをする。
水で飲むとOKなのに単独で飲むと死、意識困難になるクスリなんて与えるなよ。お茶もコーヒーもダメってリスク高すぎる。むしろ毒物だわ。

死んだ息子の遺影をジグソーパズルにしている家族や、部屋で乱痴気騒ぎしてるのにDJブースをプレゼントしてくれるホームレスや、相手の携帯電話にボーの名前が表示されているのに間違い電話かと言ってくる運送屋などの狂った人たちが次々と登場してはボーに絡んでくる。

物語が進むにつれて、ホームレス→マイホーム家族→ヒッピーと真面目そうな人間になっていくが、どいつもこいつもサイコパスたちだらけ。

何度か耳にする『ギルティ』が物語の核心をついている。
被害者ぶっているボーと『ギルティ』の関係性を3時間で描いている。
怒涛の如くサイコパスな人間に巻き込まれて不幸な目にあわせられるボー。ボーもカタルシスをくれる寓話で自分の傷をペロペロ癒しているけど、お前は今までの人生で人を傷つけていないんかい!って事。だいたい10:0の被害者なんて存在しないだろう。回避出来る事は回避出来るのに。

とりあえず、毒蜘蛛が居て幻聴が聴こえる住人が居て売春宿の上に建てられているアパートから引っ越すことだな。
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