政治家による交通事故で夫を亡くした田中良子。昼はホームセンター、夜は風俗で働き、息子と2人分の生活費に加え養父の生活費、夫の浮気相手の子供の養育費を支払っており、経済的に苦しい生活を送っていた。息子がいじめに遭い、政府関係者からは被害者面と言われ、理不尽な目に合う親子だったが、自分達の信念を貫き逞しく生きていく。
男女差、職業、様々な理由で見下して来たりバカにして来たりされるけど、卑下する必要はないし堂々としてればいい。まあ頑張ろって言うしかない状況も、自分達を貫いて何とか乗り越えようとする親子が頼もしい。大きな展開がある訳ではない2時間強で、退屈と思わなくはない場面もあったけど、なんか力強さというか泥臭さが心地良い映画だった。田中良子は頑固だったけど、人に馬鹿にされる様なことしてないって思えばこれくらい強気で良いんだ。頑張っても上手くいかないこと、どうしようもなく辛い時もあるけど、まあ頑張ろって言ってみよ。
