てんさん

ミッション:ポッシブルのてんさんのネタバレレビュー・内容・結末

ミッション:ポッシブル(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

佳作!最近の韓国映画はすごいぞ。がんばれニッポン!と言いたくなる作品。

ヘッポコ探偵と美女という、まずハズレなさそうな設定に、シンプルなストーリーをコメディ路線100%で味付けしながらスパイス的にアクションをてんこ盛り。その結果、大味ながらも大皿で、お腹いっぱい楽しめる韓国料理に仕上がりましたって感じで満足度高め。

何より素晴らしいのは、アクション要素を手抜かりなく作っているところ。役者の動きも切れ味あってなかなかの見応え。見どころはナイフ戦。地味と思われるからなのか、ナイフ戦ってなかなか映画で採用されにくいのだけど、きちんと作るとものすごく迫力あって、場面に緊張感が生まれる。3戦目は流石に食傷気味であろうか、という配慮で、ギャグ落ちに持ってった脚本も素晴らしい。監督解ってんなー。

ヘッポコ探偵が実は元エリート戦闘員という主人公のバックグラウンドも表現されるけれども、決して重く扱うことなく、情報として入れるだけ。観客の納得度を上げるための情報提供が適切で、優先度はっきり。だからこそ安心して笑えて最後まで見ていられる。小粒のハリウッド映画と言ってもいいんではないだろうか。

赤いスポーツカーをもっていかれちゃう警察官のシーンに代表されるように、韓国映画って国家権力を間抜けに描くことが多い気がする。それだけ、国民に信頼されてる証拠なんだろうなあ。
てんさん

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