何故、主人公の名前が「水木」なのか。
最後の最後、水木が鬼太郎誕生に立会い、取り上げるシーンで、「ああ！そういうことか！水木さん！」と号泣。
その瞬間、タイトルドーーーン！！！！
劇場の照明ぺかー！！！
えー！俺、めっちゃ泣いてるとこなんですけど！！！
幸い平日のレイトショーで人が少なかったので、誰にも見られないようにそそくさと外に出たのでした。
多少、シナリオに雑なとこはあるにせよ、丁寧な作画、美麗な背景、質の高いアクションととてもよくできているアニメ映画でした。
戦争の悲惨さは戦後も別の形で続き、弱者、敗者は搾取され、誰かの養分になる。
そんな日本の歪さが妖怪となり、それを正す存在として鬼太郎が誕生する。
オヤジが歪さを一身に受けてあんな姿になってしまうのが、なんと皮肉なことか。
そういうのを踏まえてのエピローグなので、泣かざるを得ない。
狂骨がフィーチャーされてるのは、京極夏彦先生への目配せかな？
『狂骨の夢』、1番好きな作品なんだよなぁ。
