けんたろう

最後に笑う男のけんたろうのレビュー・感想・評価

最後に笑う男(1949年製作の映画)
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強がる道化のおはなし。


絶対の信頼がなければ成立しない空中ブランコに因縁を持たせることで、手に汗握る展開を生み出すアイデアに脱帽。

そのハラハラする関係と、可憐な女の組合せは素敵だ。峰さん(滝沢修)とみどり(日高澄子)、そうして飛鳥太郎(二本柳寛)の因果の中に、恋する女(京マチ子)の愛嬌がキラキラと光っている。
周囲の人間のコミカルな掛け合いも楽しい。

そうして最後に笑う男か。あゝ、好い映画だ。