タイトルの“コーダ(CODA)”とは、Children of Deaf Adults＝“⽿の聴こえない両親に育てられた⼦ども”という意味がだそうです。音楽記号（楽曲の最後に曲全体を締めくくるためにつけらる）の単語としかしらなかったけど、しっかりと両方の意味が込められたタイトルだったのですね。
ちなみに、Led Zeppelinの「Coda」というアルバムは、彼らの最後のアルバムであることを意味しとる。どうでもいい余談w
予告、前評判からして、これは良作、鼻水ダダ漏れ確定モノっぽいな、劇場で観ときたいなぁ…。なんて思ってたらアカデミー作品賞に助演男優賞だもの、あわてて観てきました。
先日「ザ・バットマン」を観たり、サブスクでMARVELマラソン中だったりするせいもあって、本作はひざびさに良い意味で考えすぎることなく、爆発でビックリすることもなく、リラックスして素直に感動できる良作だった。
ハンディキャップのある家族のお話でありながら時にユーモラスに軽快に描かれていたり、環境も素朴で美しい海、山、湖なところもよかった。
実際に聾唖障害でありながらアカデミー助演男優賞受賞のお父さん役 トロイ・コッツァーは見事でしたが、やはり主演のエミリア・ジョーンズが素晴らしかったと思う。演技、歌唱力はもとより、手話も完璧にこなしていたし、なんなら漁師っぷりまで板についていて、相当努力されたんじゃないのかなぁ。若いのに偉いなぁ。
ここ数年、どうも格差や差別などの社会問題にフォーカスした作品が多い印象もあり、こういう良質なハートフルヒューマンドラマはある意味貴重な気がする。是非劇場で観るべき作品と思います。（劇場の暗室、静寂空間だからこそ！な数分間の重要なシーンがあります）
