YAZ

女と男のいる舗道のYAZのレビュー・感想・評価

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)
3.7
カリーナのゴダール観る

女優での成功夢見て夫も子供
も捨てたナナが生活苦から
売春婦となる話
12章構成でそれぞれ副題の
ようなの付いてる。ナナを
描いた12枚の絵画を見てる
ような構成がユニーク

ナナの生涯を追うのでなく生きてゆく中
でのある局面を抜き取りタイトル付けて
る12本の超短編映画のようでもあり。
抜き取ってるので物語としての繋がりは
ないけどそれほど複雑な人生ではないし
時間軸はズラシてないので分かり難いと
いうことはなく

アンナ・カリーナかゴダールのどちらか
がそれなりに好きでないと少し辛い。
12枚を繋げればナナという女性が浮か
んでは来るけれど断片的な感じは否めず
ですがカリーナの魅力でカバー?
断片的承知で12枚を単体として観ても
ゴダール好きならある瞬間に何かを感じ
るのかな?

カリーナもゴダールも好き!と言うほど
の存在ではないせいか高揚することなく
終了であります

ミシェル・ルグランのやや陰なメロディ
ーが映画の空気を作ってる感じはした。
ルグランと言えばドゥミでゴダールは水
と油に思えたけど何本か組んでるのは
意外でした

ナナが劇中で「総ては自分の責任」とい
ったニュアンスの事力説してるのが一番
印象に残るです

55/220
YAZ

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