記憶
「あ、なるほどそういうことね?」
↑本編で私が何億回も思わされた感情です。
記憶喪失。何が本当で何が嘘で、何が正しくて何が間違ってるのか。これは現実?それとも幻想?主人公である彼女の視点から描かれるストーリーはこっちまで二転も三転もしてしまって途方に暮れた。
終盤まではこれ彼女の言い分信じてもいいのか?って疑ってる自分もいた。記憶なんて言い負かしちゃえば塗り替えられちゃうような事実も。序盤からかなり怪しい人物も。疑いにかかる刑事とまったく同じ目線よ。してやられてるな。結局物事なんて死角ばかりで分かるわけないのに。
愛にはいろんな形があって、自分は二の次で相手のことを考えて動くことができるって凄いことだな。なかなかできやしない。どうかしあわせでありますように、夢を叶えられますように、そのために私は何か出来るだろうか。そんなことも考えた。いや〜むずい。
どうしてなんだろう?に対してご丁寧に回収される流れに感服。あんな些細なことにも、ちっぽけなことにも理由は全てあったんだ。世の中って本当に無駄なことなんてひとつもないな。もう一回観たら、別視点で楽しめるのかも。悲しくもなっちゃうかもしれないけど。
とりあえずは急に優しくなった夫と名前も知らない手渡された薬には注意ってことで。愛と信頼とその記憶。忘れないように生きていかねばなぁ。