あっくん

ひまわりのあっくんのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
4.8
新年早々、諸事情により長期に渡り、お休みしていました💦すみませんm(__)m
そろそろ復活出来たらと思い、久しぶりのレビューです。
(最近U-NEXTに入り、色んな作品を観ては模索中です。)
久しぶりのレビューは自身の兄からの超絶オススメな名作です。
現在50周年を迎えた名作…本当にやりきれない…。💦
誰も悪くないのに…(இдஇ; )コンナノッテ…

🌻あらすじ
第二次大戦中のイタリア。ジョバンナとアントニオはナポリの海岸で出会い恋に落ちるが、アントニオはアフリカ戦線行きを控えた兵士だったため、2人は出征を遅らせようと結婚することで結婚休暇を取る。休暇はあっという間に過ぎていき、アントニオを戦地へ向かわせたくないジョバンナは、アントニオの精神状態がおかしくなったとして精神病院へ入院させる。しかしそれが偽りであったことが発覚した為、アントニオは最も過酷なロシア戦線に送られることになる。
やがて戦争が終わり、ジョバンナは駅でひたすらアントニオの帰りを待っていたが、彼が現れることは無かった。そんなある日、ロシア戦線でアントニオと一緒だったという1人の兵士に出会う。しかし最後にアントニオを見たのは彼が雪の中で倒れている姿で、既に死んでいるのではないかと告げられる。諦めきれないジョバンナは意を決してひとりソ連の地へ向かう。
しかしそれは戦争による引き裂かれた運命とすれ違った愛の結末でもあった…。

🌻感想
とてもやりきれない元祖悲恋もの…。
(;へ:)
ただ、私自身は恋愛映画というより、戦争映画として観させて頂きました。
愛する人や家族、幸せや心や、記憶でさえも奪い去っていく残酷さ…それが戦争…。そして、まるで運命のイタズラかの様にすれ違う時の流れ…。
最初の幸せな結婚生活がまるで懐かしき遠くの日々の思い出すかの様な感覚に…。
(´・ω・`)タメイキ
そして二回の別れ…。
一回目はアントニオを見つけた時の切ない真実を知った時…。
二回目は再会してもこれが永遠の別れだと知る時…。
それを“言葉”ではなく、たった“表情”だけで伝えた演技力の凄さ。
これは主役であるソフィア・ローレン(Nine、現在もNetflixで活躍❗)とマルチェロ・マストロヤンニ(白夜)だからこそ出来た素晴らしさ。
そして二人の間として脇を支えるリュドミラ・サベリーエワ(戦争と平和)。切ない存在感と青い瞳が印象的…。色々な意味で完璧なキャスト陣です。

1番印象的なのは題名でもある“ひまわり”…。
オープニングとエンディングに映し出されるひまわり…。
最初は元気いっぱいなイメージと思っていた無数の素敵なひまわり…。
でも、ラストに観た時は深い悲しみに満ちたひまわりに変わっていた…。
それはひまわりの下に埋まっている戦争による残酷な真実を知り、切なくも悲しき愛する二人を見守っていたからか…。:(´ºωº`):
そんなひまわりと共に流すヘンリーマンシーニ作曲の切ないテーマソング…。
儚くも切なくも美しい…。まるで素晴らしい芸術を観ている様な感覚…。
あの当時だからこそ表現出来る演出であり、今もなお色褪せない永遠に残る名作です…。
あっくん

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