よーだ育休準備中

シンデレラのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

シンデレラ(2021年製作の映画)
3.5
ファションデザイナーを志すElla(Camila Cabello)は、継母と義姉との窮屈な生活の中でも夢を叶える努力を怠らない女性。古い慣習を是とする世間の風潮に嫌気が差していた彼女は、宮殿で開かれる舞踏会に参加するよう町で声を掛けられる。


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そ の よ ぉ だ !

ーThis review will self destruct in 5sec.


◆ We are a part of the rythem nation.

世界的に有名な御伽噺『シンデレラ』をKay Cannon監督・脚本にてアレンジ。古き良き童話に《古い閉鎖的な価値観を吹っ飛ばす》現代風のエッセンスが加えられていました。

主演のC.Cabelloはラテン系のシンガーソングライター。『灰かぶり』の設定は童話に準拠しているのですが、今作においては主人公の《みすぼらしさ》とか《悲壮感》はかなり控え目。些細なことは気にしない《大胆さ》と、夢への《情熱》を持ち合わせていました。全体を通して前向きで明るいミュージカル作品といった趣きです。

いじわるな継母役には『アナと雪の女王』のIdina Menzelをキャスティング。圧巻の歌声でミュージカル・パートを支えます。ロマンスのお相手役である王子には、いま注目されているイギリスの若手イケメン俳優Nicholas Galitzineが大抜擢。安定した演技力だけではなく、美しいハイトーンボイスも魅力的でした。


◆ Look at you, little disgusting creatures.

『シンデレラ』で欠かせないのが『フェアリー・ゴッドマザー』です。お城で開かれる舞踏会へ行けない可哀想なシンデレラの前に現れてビビデバビデブー。素敵なドレスとガラスの靴、南瓜の馬車を与えます。

現代風に新解釈された今作では『ファビュラス・ゴッドマザー』を名乗るドラァグクイーンへと大胆アレンジ。Ellaが助けた芋虫が美しい蝶へと羽化して恩返しにやってきます。蛹の頃に『キモい!』『捨てろ!』と言ってきたEllaのお友達(ネズミたち)に『キモい』と言い返して馭者に変えるささやかなリベンジも嫌いじゃないです。

このドラァグクイーンがEllaに与えるドレスが《自分でデザインしたドレス》というのも小粋なポイント。舞踏会で王子だけでなくパトロンをゲットすることにも繋がります。そして、童話のモチーフとも言うべき代表的なガジェット《ガラスの靴》は、本人のデザインでは無いからでしょうか、脱げてしまうのではなく自ら脱いで衛兵へと投げつけてしまう思い切りの良さも好きです。


◆ If it's a million to one,
ーI'm gonna be that one.

ヒロインのEllaを筆頭に女性陣の活躍が目覚ましい今作。ファッションデザインの才能を見出した異国の王様も女王でした。

御伽噺の『シンデレラ』では、意地悪な継母(と継姉たち)がヴィランとして登場します。今作においてもEllaをまるで召使であるかのように扱い、蔑ろにする継母でしたが、悪意が少なく純粋な《悪役》だとは感じませんでした。義姉も頭は緩そうですが、露骨な嫌がらせは無かったように思います。

王位を継承する気があるとしながらも、自分の価値観を大切にしたいキャラクターとして描かれた王子に対して、彼の妹Gwenは国の政に強く関心をもっていました。ブロンドのショートヘアが似合うTallulah Greiveが好演しています。

更に、国王(Pierce Brosnan)に『ノー!』と明言し、彼を跪かせるまで立場をひっくりかえした王妃(Minnie Driver)には驚きました。今作はロイヤルファミリー全体にアレンジが及んでいます。これはこれでありだと思うのですが、(作品全体を通しても言えることですが)現代風解釈がダイバーシティというよりもフェミニズムに振れすぎている部分は若干気になりました。


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Dear.その夏っち

ずっと気になってたアマプラ版シンデレラ!
付き合ってくれてありがとう(⌯'ᵕ'⌯)´-
ディズニーとは雰囲気が違ったけど、
ノリが良くて好きだったよ٩(ˊᗜˋ*)و