しょっさん

ザ・ミスフィッツのしょっさんのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ミスフィッツ(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

元ボンド、ピアース・ブロスナンを見たい人にはちょうど良い映画。

定番をきちっと突っ込んで、ある程度のクセのあるタレントを集めて、みんなで刑務所内の金塊をさぁぶんどっていこうって話。時間も短めで、必要なテイストも入っていて、あまり緊張感なくクスッて感じで、お気楽に見るにちょうど良い。

なので、もっと練りに練り込んだストーリーでの感動巨編を期待したり、刑務所からの超緻密な脱獄劇を期待したり、各タレントの長所を生かした軽快な盗みや戦闘を期待したりしてはいけない。緩急なく、最初から最後まで、すごく緩いコメディだと思えば、とてもおもしろい。

一つ一つを見ていくと、こうやったらおもしろいでしょ、とか刑務所には収監された犯罪者たくさんおるよね、とか、刑務所に金塊を隠してたらおもしろいよね、とか、いろいろ要素は入ってるはずなんだけど。

結局、この人たちが集まった熱い理由もよくわからないし、娘に説き伏せられちゃうお父さんが、一人でめっちゃ頑張ってるだけの映画。その爆破での結果には呆れちゃうとか、娘の身代わりにするためだけにいる女性とか、結局お前何したんだという感じのストーリーテラー。キャラ設定ちゃんとしてたので、うまく活用されたら、ものすごい化けたと思う。

90分くらいの時間を潰すには、ちょうどいいって言うくらいには良くも悪くもない感じ。