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ディア・エヴァン・ハンセンのkiuのレビュー・感想・評価

3.0
ウィー🤘スタンハンセンじゃない映画

エヴァンくん、これが君の憧れるオヤジギャグって奴やで。

あんましパッケージとか見ないで、予告見てなんか良さそう!→クリップ!ってな感じで観ちゃうんですが、なんか舞台っぽいなぁと思ったら元々ミュージカル。脚本の発想が面白いね。

端的に言えば「嘘から出たまこと」ですが、この「嘘」が非常にノイズかつ巨大なムーブメントになるので、そこで人を選びそう。その辺はなるべく考えない様にして観た方が良いかと。

そのスイッチを切っておけば、「You'll never walk alone」なテーマは時代にマッチしてそうで刺さる人には刺さるかも。ただ正直、リモート授業や主要イベント毎が中止になった学校生活とか、SNS全盛な青春時代の気持ちは大変そうやねぇとか、どこか捻じれそうやねぇって想像はしちゃうけど実際にはわからん。柔軟に順応する若者脳なめんな!っと意外とケロッとしてそうな気もするけどね。

一方で陰キャ的なのは昔からいるんで、そこの気持ちは多分変わらんとは思う。解る、解るよ〜って思ってたけど、妹ちゃんから好意を寄せられたとこで、お前は陰キャじゃねえ!何このラノベ展開。エヴァンくんは仲間だと思ってたのにガッカリだよ(笑)

役者陣はパッと見、ジュリアンムーアが目立ったけど、主演のベンプラットは『ピッチパーフェクト』に出てたのね(あんま覚えてないけど)。他に『ヘイトユーギブ』の子(アマンドラステンバーグ)や、スーパーマンの嫁(エイミーアダムス)に、『ブックスマート』の子(ケイトリンデヴァー)と、よく見ると粒ぞろいなメンツだったのね。

総じて良い話だと思うけど、「嘘」に対して観る側のスイッチOFFが前提となっちゃうのが、ちょっと、ん?ってなる作品。
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